飲食店の売上がアップするアイデア12選!簡単にできて効果的な方法を厳選
「お店を経営しているけど、もっと売上がほしい」
「毎月の売上を上げたい」
「今よりも売上を上げたいけど、一体何をしたらいいのかわからない…」
こんな風に思っている飲食店の経営者は、意外と多いでしょう。
毎日、一生懸命にお客様と向き合っていても、売上が思ったように伸びないときもあるでしょう。
私も飲食店の経営に関わっているので、お気持ちはよくわかります。
「どうやったら売上を上げられるだろう…」と悩んで、「飲食店経営」と名が付く本を20冊以上、がむしゃらに読みあさって実行したこともありました。すると、毎月の売上を実際に上げることに成功しました。
そこで、この記事では、どの飲食店でも簡単に売上を上げられるようになるアイデアを12個に厳選してお伝えします。
「お店の売上を上げたい!」「もっと黒字にしたい!」と思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
おかげ丸「どの方法も簡単にできて効果的なので、ぜひ実践してくださいね」
それでは、まいりましょう。
目次
飲食店の売上がアップするアイデア12選
飲食店の経営は、「材料費」「人件費」「店舗の家賃」などいろいろなコストがかかるので、売上は少しでもほしいところ。
なので、今すぐにできる売上アップのアイディアを12個紹介しますね。
飲食店の売上がアップするアイデア12選
- ①期間限定メニューの開発
- ②裏メニューの開発
- ③店舗の家賃交渉
- ④安定客の3回と常連客の10回の壁を超える
- ⑤SNS・自メディアを運用する
- ⑥POSレジの導入
- ⑦お店のコンセプトを変える!狙っている客層の心をつかむ
- ⑧出前や出張をして露出する
- ⑨コラボ企画を実施
- ⑩メディアに取り上げてもらう(テレビ・雑誌・ウェブ)
- ⑪これまで営業していなかった時間の営業を始める
- ⑫誕生月限定のクーポンを利用する
弟子「なんだか方法がいっぱいだね。どれからやればいいの?」
おかげ丸「全部をやる必要はないので、できることからはじめていくまる~」
①期間限定メニューの開発
売上を上げるためには、期間限定メニューを開発するのがオススメです。
多くの飲食店経営の本には、「キラーメニューを作りましょう」と書いてあります。でも、キラーメニューを簡単に作れれば誰も苦労しません。キラーメニューを作るのは難しいのです。
それに対して、期間限定メニューは簡単に作れてしまいます。「春限定」「夏限定」というメニューを作ればいいだけです。
おかげ丸「多くの人は、「限定」という言葉に弱いので、期間限定メニューは多少値段が高くても、よく売れるまるよ」
弟子「言われてみれば、『月見バーガー』みたいな期間限定メニューって、つい買ってしまうね」
②裏メニューの開発
期間限定メニューと共に、オススメなのが「裏メニュー」の開発です。
メニュー表に載っていないメニューを作っておくと、お客様の注文単価のアップやリピートに繋がります。
たとえば、牛丼でおなじみの吉野家では、お肉を丼の下に盛り付けてから、その上にご飯を乗せた「肉下」という裏メニューがあります。
弟子「『メニューに載っていない』というだけで、お客様は「試しに頼んでみよう」という心理が働いて、注文してくれそう」
おかげ丸「そうだね。あと、裏メニューを作っておくと話題性も出るから、お客様が友達や家族を連れてリピートしてくれることもあるよ」
③店舗の家賃交渉
意外と見落としがちなのが、店舗の家賃交渉です。
大家さんや管理会社に「向こう半年間は継続するので、家賃を安くしてくれませんか?」と交渉してみましょう。
ダメで元々で、交渉してみましょう。うまくいけば、家賃交渉をするだけで毎月数万円のコストを節約できるので、売上のアップに繋がります。
弟子「もしも毎月の家賃が数万円安くなったら嬉しいね」
④安定客の3回と常連客の10回の壁を超える
飲食店をしている人ならご存知の人も多いかもしれませんが、「お客様は、3回来ると安定客、10回くると常連客になる」と言われています。
なので、新規のお客様を呼ぶだけでなく、3回、10回とリピートしてもらうことが重要です。
弟子「でも、どうやってお客様にリピートしてもらえばいいの?」
おかげ丸「お客様にリピートしてもらうには、リピートしたくなる仕組みを作ればいいんだよ」
「たとえば、塚田農場では、お客様に名刺を発行しており、お店に通うたびに主任、課長と役職が上がる仕組みになっているまるよ」
弟子「リピートしたくなる仕組みになっているわけだね」
なお、スタンプカードの発行もいいですが、「スタンプカードは、財布の中でかさばるからいや」という人も多いので、断られることも多いです。
なので、会計時に「スタンプカードを作ってくれたら、100円割引しますよ」などの案内をすると効果的ですよ。
アプリなどのデジタルスタンプカードやポイントカードも近年は主流になりましたよね。Okage株式会社でも他社とタイアップして、スタンプアプリの提供を開始しました。スタンプアプリを使ってもらうと、そのお客様が何回目の来店かがわかるようになるだけでなく、1回来店履歴があるお客様、2回来店履歴があるお客様、3回・・とお客様情報を束ねて管理することができ、それぞれのグループに違うメッセージやクーポンを送ることができるようになります。
10回以上利用してくれているお客様にはロイヤルカスタマーしか見ることのできない特別メニューを準備するといった取り組みも、そのお店をより一層気に入ってもらうことにつながるでしょう。
⑤SNS・自メディアを運用する
定番の方法ですが、売上を上げるにはやはりWebの力も使って集客はしたいものです。
TwitterやInstagramや自分のお店のWebサイトで情報発信をしてみましょう。
ただし、情報を発信しているだけでは誰も見てくれません。なので、お店に「Twitterはじめました!フォローお願いします」「Instagramはじめました!フォローお願いします」と案内を出しておきましょう。ドリンク1杯サービスなどの特典があるとより効果的です。
弟子「TwitterやInstagramを使っていても、スグには売上は上がらないんじゃないかな?」
おかげ丸「もちろんスグには、売上にはならないよ。でも、続けているとお客様がTwitterやInstagramを見て来店してくれるようになるから、今からでもはじめておいた方がいいよ」
オフラインとオンラインの両輪で集客すると売上が上がりやすいですよ。
⑥POSレジの導入
POSレジを導入するのも売上アップには、有効です。
弟子「POSレジを導入すると、どんないいことがあるの?」
おかげ丸「POSレジなら、売れている商品を把握したり、会計のミスを防げたりするから業務の効率化をできるんだよ」
あなたも、お釣りの渡し間違いで損をしたり、レジの残金と売上の計算が合わなかったりした経験があるかもしれませんね。会計作業って意外と負担になっていると思います。
POSレジを導入すると業務効率が上がるので、他の業務に時間を使えるようになりますよ。
おかげ丸「レジの締め作業も早く終わるから、人件費の節約にもなるまるよ」
⑦お店のコンセプトを変える!狙っている客層の心をつかむ
もしもお店にコンセプトがないなら、コンセプトを変えて狙っている客層の心をつかむのも手です。
たとえば、すき家は子供用の椅子やメニューを用意したことで、「家族でも入れる牛丼チェーン」というコンセプトを打ち出しています。
また、コメダ珈琲はゆるい雰囲気をコンセプトに打ち出しました。「スタバだとパソコンで作業をしているビジネスマンが多いけど、コメダ珈琲はビジネスマンがくつろぎやすい」というスタバとは違った分野で勝負をしています。
「お客様を選べば、お客様から選ばれる」というのが、マーケティングの鉄則なので、狙っているお客様の心をつかめるようなコンセプトを考えてみましょう。
弟子「でも、コンセプトってどうやって考えればいいの?」
おかげ丸「どんなお店ならお客様が喜んでくれる?自分はどんなお店を作りたいか?考えてみると思いつくことが多いまるよ」
⑧出前や出張をして露出する
また、出前や出張をして露出するのも手です。
以前なら、「飲食店は出店した立地でしか商売ができない」という傾向が強かったです。
しかし、2018年ごろからはUber Eatsが普及してきたので、簡単に出前をはじめることができるようになりました。
Uber Eatsで料理を注文をしたお客様が実店舗に来てくれることもありますよ。
弟子「でも、Uber Eatsで注文できるようにするのっていろいろ大変そう」
おかげ丸「他にも有効なのは、パーティーやイベントへの出張だよ」
弟子「パーティーやイベントへの出張ってなに?」
おかげ丸「パーティーやイベントの主催者に交渉して料理を出させてもらうのさ」
Uber Eatsを利用するのが大変そうと思うなら、パーティーやイベントに料理を提供するのも手です。パーティーやイベントにはたくさんの人が集まるので、お店の宣伝になります。
なお、出張で料理を作る場合は、自分の店舗以上に食品衛生に注意しましょう。
⑨コラボ企画を実施
コラボを活用するというものいい手です。
たとえば、猿田彦珈琲はビームスとコラボして、オリジナルのグッズを販売したり、コカコーラとコラボして缶コーヒーを出したりして知名度を上げました。
弟子「ビームスやコカ・コーラとコラボするのは難しそう」
おかげ丸「いきなりビームスやコカ・コーラとのコラボまで行かなくても、ほかの会社とコラボできないか?と考えてみてね」
たとえば、店舗の近くの美容室や接骨院などの「チラシを置かせてくれないか?」と頼むのも立派なコラボですよ。
自分のお店だけではなく、他のお店とコラボして商売ができないか考えてみるだけで思わぬコラボ先が見つかりますよ。
⑩メディアに取り上げてもらう(テレビ・雑誌・ウェブ)
メディアに取り上げてもらうというものも有効な手です。
弟子「でも、メディアに出るのって大変そう」
おかげ丸「話題性があれば、メディアに取り上げてもらいやすいまるよ」
メディアに取り上げてもらうとなると大変そうなイメージがありますよね。
ですが、名物メニューやお店のコンセプトがおもしろいなどの話題性があれば、メディアに取り上げてもらえる可能性が高くなります。
なお、テレビや新聞などの大手の媒体は「メディアの掲載実績」がないと取り上げてもらうのが難しいです。なので、まずは雑誌やブログなどに取り上げてもらって、「メディアの掲載実績」を積みましょう。
雑誌やブログもネタを探してるので、「こういう変わったお店をやっています。よかったら取材してみませんか?」と連絡を入れると意外と取材をしてくれる場合がありますよ。
私が経営に関わっているバーも、有名なブロガーさんに取材を依頼したら、「いいです」と快諾してもらい取材を受けたことがあります。その結果、ブログを見た人たちが店にやってきてくれました。
⑪これまで営業していなかった時間の営業を始める
これまでの営業時間を延長する、休業日をなくすというのも、売上をアップさせる方法のひとつです。
これまで夜の営業しかしていなかったお店が昼や朝の営業を始めれば、売上が伸びることが期待できます。
営業時間を増やすことで店員の負担増が気になる場合は、テイクアウトのみにとどめるなど、無理せず実行できる方法を模索するとよいでしょう。
営業時間を延ばすことでこれまで関わりがなかったお客様に認知してもらえて、ファンになってもらえる可能性も高まります。
ランチ限定メニューやディナー限定メニューなど、その時間帯でしか味わうことのできないメニューを提供することで特別感を与えることもできます。
弟子「でもいきなり朝や昼の営業を始めてもお客様が気付かないんじゃないかな?」
おかげ丸「常連さんを中心に、今度朝や昼の営業も始めますということを伝えておけば、口コミで情報が広がっていくことが期待できるまるよ!もちろんSNSを活用した告知も忘れちゃいけないまる」
⑫誕生月限定のクーポンを利用する
「誕生月のお客様は10%オフ」のようなクーポンを活用するのも、効果的な売上アップの方法です。
クーポンがあるからお店に行こうかなと思ってもらえれば、来店機会を1回生み出したことにつながります。
特別感を出すために、割引率はほかのクーポンよりも上乗せするのがポイントです。
弟子「お店の会員などになっていて個人情報を把握しているお客様相手には有効活用できそうだね」
おかげ丸「独自のアプリを配信しているようなお店でも、アプリ登録の際に誕生月を登録してもらえばいいまるね」
リピーター獲得のコツ
お店の売上をアップさせるためには、定期的に足を運んでくれるリピーターを獲得することが重要です。
リピーターを獲得するコツとしては、以下のような取り組みをしましょう。
- また行きたくなる仕組みを作る
- 定期的に情報発信を行う
- 気持ちのいい接客を心がける
おかげ丸「基本的なことだけど、意識して営業することで大きく差が付くまるよ~」
また行きたくなる仕組みを作る
そのお店に何度も足を運ぶことでメリットがあるのであれば、人は自然と足を運びやすくなります。
代表的なものはポイントカードの発行や店舗独自のアプリ登録です。
「5回来店するとドリンク1杯無料」「5のつく日はポイントアップ」といった特典があれば、そのお店に何度も通う動機に繋がるでしょう。
弟子「だからいろんなお店でポイントカードを発行しているんだね」
おかげ丸「この表を見てみて」
引用:飲食店の今後を支える常連の作り方|LINE for Business
おかげ丸「初めてそのお店を利用した人が2回目を利用する割合は1割程度しかないまる。でも、2回目から3回目、3回目から4回目と上がっていくにつれて再来の可能性が高まっていくまるよ」
弟子「2〜3回目に戻ってきてもらうことが一番ハードル高そうだね」
おかげ丸「そうまるよ。リピーターになってもらうには、2〜3回目の再来を促すための工夫が一番重要だまるよ」
弟子「じゃあ、2回目の来店から何かお得なクーポンをつけたほうがよさそうだね」
おかげ丸「その通りまるよ。最近ではこの法則を知っている飲食店さんは、2回目、3回目からプラス1品やドリンク1杯無料といった豪華な特典をつけているまるよ」
弟子「そうなんだね。4、5回来てもらえたら半分以上の人がまた来てくれるね」
おかげ丸「何度も来てくれているお客さんには、来店10回目、20回目とかの節目のときに大きな特典を用意したり、スマートフォンアプリでシルバーやゴールドみたいなステータスを繰り上げることで普段から受けられる特典をよりお得にしたり、プレミア感をだすことでお客さんもそのお店に対する忠誠心なるものが芽生えてくるまるね」
弟子「スマートフォンアプリなら来店回数も把握できて便利そうだね」
おかげ丸「Okageでもスタンプアプリを始めたから、是非営業さんに話を聞いてみるといいまるよ。1回だけ利用したお客さん、2回だけ利用したお客さんといったように、それぞれのお客さんにまとめてクーポンを送ったりすることもできるまるよ」
弟子「なんかすごく効率的で効果がありそう!」
定期的に情報発信を行う
お客様に継続的に来店してもらうためには、お客様にお店の存在を忘れさせず、定期的に認識してもらうことが重要です。
飲食店は弱肉強食の業界で、常に新しいお店が生まれています。
常に新しいライバルとの勝負に勝たなければ、リピーターを獲得することは難しいでしょう。
SNSやメールマガジンなどでお店の情報を発信し続けることで、お客様に「そういえばまたあのお店行ってみようかな」と思ってもらえるよう心がけましょう。
弟子「成功しているお店はSNSを活用している印象があるね」
おかげ丸「SNSをうまく活用できる人を情報発信担当にすることが重要まるよ~」
気持ちのいい接客を心がける
お客様は飲食店に食事をしに来ていることはもちろんですが、同時にその場の雰囲気なども楽しみにしています。
料理自体は美味しかったのに、店員の態度がイマイチだったために「リピートはないな…」と感じたような経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
飲食店ではお客様に提供するものすべてがお客様の判断材料になると考えて、気持ちのいい接客を心がけることで、リピーターを獲得しやすくなるでしょう。
弟子「確かにお客様に見えるところでバイトの店員が怒られていたりすると、もう一度行きたいとは思わないもんね」
おかげ丸「自分がお客様だったらこのお店のリピーターになりたいかどうか、という視点で考えることが大事まるよ」
安易な割引は、売上は上がるが利益が出ないのでNG
弟子「売上が上がりそうだけど、全品10%オフのセールとかしちゃダメなの?」
おかげ丸「ダメとは言わないけど、安易な割引で売上は上がるけど、10%も割引にしちゃうと利益が出なくなるリスクがあるよ」
100万円で利益率30%の場合:30万円の利益
120万円で利益率20%の場合:24万円の利益
弟子「あれ?売上が20万円も多いのに、利益は6万円も減ってしまったね」
おかげ丸「10%割引にすると、お客様がいつもより多めに注文してくれて、売上は上がるかもしれないけど、利益率は下がってしまうんだよ」
ついつい割引をしたくなるときもありますが、利益率が減ってしまいます。
おかげ丸「安易な割引をすると『売上が上がっているのに利益が出ない』という状態になってしまうので、安易な割引は避けた方がいいまるね」
まとめ:アイデアは実践あるのみ!今すぐに行動して売上をあげましょう
飲食店の売上を上げるアイデアを12個お伝えしてきました。
飲食店の売上がアップするアイデア12選
- ①期間限定メニューの開発
- ②裏メニューの開発
- ③店舗の家賃交渉
- ④安定客の3回と常連客の10回の壁を超える
- ⑤SNS・自メディアを運用する
- ⑥POSレジの導入
- ⑦お店のコンセプトを変える!狙っている客層の心をつかむ
- ⑧出前や出張をして露出する
- ⑨コラボ企画を実施
- ⑩メディアに取り上げてもらう(テレビ・雑誌・ウェブ)
- ⑪これまで営業していなかった時間の営業を始める
- ⑫誕生月限定のクーポンを利用する
中には、「もう知っている」と思ったアイデアもあったと思います。しかし、実践していないなら、ぜひ実践してみてください。
弟子「でも、どれからはじめたらいいのか迷ってしまう」
おかげ丸「POSレジの導入がまだの人は、まずPOSレジの導入がオススメだよ。他の方法と違って、実践すれば、ほぼ確実に業務効率が改善するし、導入している限り効果が持続するまるよ」
弟子「最近ではモバイルPOSレジっていうiPadとキャッシャーだけで簡易的なレジを作ってるお店も増えてきたよね」
おかげ丸「店舗規模が大きい場合はすでにPOSレジを導入しているところも多いと思うけど、セルフオーダーやモバイルオーダー、スタンプアプリなどの導入を検討してみるといいまるね」
飲食店の経営は、やることが多くて大変だと思います。仕入れや調理や掃除やスタッフの教育などやることがいっぱいです。毎日やることが多くて大変ですよね。
でも、この記事でアイデアを実行するだけで売上が上がるので、ぜひこの記事の内容を活用してみてくださいね。